ある島にて・・・（六日目）

六日目・・・

　今日は朝から風が轟々と吹いていた。

　砂が目に入ってひどく痛かった。

　今日は浜に出るのは止そう。

　私は住処にじっとしていようと思ったが。

　思いのほか風が強いため、更に森の奥に入る事にした。

　ぽつぽつ歩きながら食べられそうな実を拾う。

　しかしどれを見ても不味そうに見える。

　溜息をつきながら今日はこれを食べるしかないと少し憂鬱になる。

　他にする事も無いのでそのままほてほて歩く。

　いっそすり潰してパンにでもしてみるかな。

　そのまま森を歩いていると。

　また何処かでかさかさ、かさかさと音がした。

　気になったので、暇つぶしの意味もありそろそろと近づいてみた。

　そっと覗くと、ピーマンが腹筋をしていた。

　何処が腹なんだろう。

　そうしてまたしばらく歩くと。

　例の胡瓜と茄子を発見した。

　どうやら取り分で揉めてるらしい。

　茄子の方が兄貴分らしく、最後は無理矢理決めたらしい。

　色々と難しいものだな。

　その後、風が収まったので住処に戻って寝た。

　パンを造るには水が必要だ。

　そろそろ水源を探さないと、雨水だけでは辛くなってきたな・・・。

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