8-3.ホルマルランド後


 水風船ホルマルはゆっくりとしぼんでいかれた。いかにホルマルであられるとはいえ、水風船ホルマル

であられる以上、水風船の理から逃げる事はおできになられない。膨らんだ風船はいずれしぼむ。それが

自然の流れであるならば、水風船ホルマルもまた従われなければなられない。

 そして水風船ホルマルを引き取ったヨッポドゴンブトマルは、この時点で自分が大きな勘違いをしてい

た事に気付く。

 それは水風船は確かに太いといえるかもしれないし、短いといえるのかもしれないが、太く短くはない、

という事である。

 つまり、丸い。

 世の中には、一つ一つの要素には適っていても、それらを組み合わせて照らし合わせてみると不思議と

不適格になる場合がある。水風船ホルマルと太く短い、つまりごんぶととの関係は正にそれであって、ヨ

ップドはそこを勘違いしていたのだった。

 気付いてしまった以上、そのままにはしておけない。早く対処しなければ、自分が勘違いをしていたと

いう事実がより多くのビットに知られてしまう。

 どこのどんなのかは知らないが、とにかく首相であるヨップドとしては、そんな事はとても我慢の出来

ない事だった。

 ヨップドは悩んだ末、とにかく一刻も早く水風船ホルマルを処分してしまう事が必要だと考えた。こん

な目立つ水風船があっては、隠そうにも隠しきれない。随分しぼんでいると言っても、まだまだ充分に膨

らんでいるといえるくらいの膨らみ具合なのだから。

 だがどすればいい。どうすれば上手く始末できる。

 困った挙句、ヨップドは強硬手段に出た。

 つまり、針で穴をあけてしまおうと考えたのである。水風船も風船の一部であるのだから、穴には弱い。

一つでも穴をあけてしまえば、そこから何かがプシューッと噴き出し、すぐさましぼむだろう。

 穴の開いた風船がしぼむのは早い。そして一度しぼんでしまえば、膨らんでいた時には想像できなかっ

た程小さくなる。穴さえあけてしまえば、処分するのは楽である。

 ヨップドはほくそ笑んだ。

 しかしここで大きな問題が起こる。皆が気味悪がって針突士に名乗り出ないのだ。由緒正しいコビット

の一部地方に伝わる伝統芸ビット、名誉ある針突士も年々後継者不足に拍車がかかり、深刻な悩みになっ

ているとは聞いていたが、まさかその問題が今この時ヨップドに降りかかってこようとは。

 何と言う根性無しットばかりなのだろう。風船を針で突く。ただそれだけの為に生き、誇り高き死んで

いった歴代の針突士達に申し訳なく思わないのだろうか。彼らが居てくれたからこそ、世界が風船に覆わ

れずに済んでいるというのに。

 それとも諸君はあの胡散臭い学者共の説を取り、風船は放っておいても全て自然に穴があいてしぼむ、

という邪悪なる考えを支持すると言うのか。風船が成長すれば穴があく、そんなおかしな説を信じようと

いうのか。

 ヨップドは怒り狂い、大いに酒を飲んだ。そして酒に溺れ、何日も何日も騒ぎ続け、その間水風船ホル

マルは誰からも忘れられ、少しずつしぼんでいかれる。

 そしてヨップドが酒に溺れてから丁度一月後。思い出したように(実際忘れていた)ヨップドが水風船

ホルマルの許を訪れてみると、程好い大きさにまで縮んだホルマルがおられた。

 これはどういう事かと驚いたが、ここで学者共の説を受け容れる訳にはいかない。おそらく水風船ホル

マルの鼻の穴辺りから色々なものが出て、それでしぼんだのだろうと見当を付け、溢れ出る敗北感を何と

か抑えようとした。

 そうだ、そういえば初めからホルマルには色々な穴があいていたのだ。学者共め勝ったと思ったか、フ

ハハ、甘いわ。などと思いつつ、ヨップドはどうするべきかを悩んでいたが。念の為にホルマルを連れて

帰り、まるでかんおけのような小さな小さな牢へと押し込めておいた。

 ホルマルを放っておいたら、いつ復活するか解らない。ならば目の届く安全な場所に閉じ込めておく方

が安心である。

 幸いぐっと縮んでいるので、密室にしたせまい牢に入れておけば、一生誰にも見付からず、そのまま静

かに朽ちてくれるだろう。

 そうすれば秘密を知る者は誰もいなくなる。これでヨップドも安泰と言う訳だ。

 ヨップドは再びほくそ笑み、厳重に鍵をかけた上で、その場所には誰も踏み入れないようにした。

 その内その閉ざされた牢から、悲鳴のようにも聴こえる何かが絞られるような音がし始めた、という噂

が広まったようだが、ヨップドは敢えてその噂を抑えない。どうせ誰も入れないのだから、こちらが騒い

で煽(あお)るような事はしなくていい。放っておいて静まるのを待てばいい。コビットは飽き易い生物。

半年もすれば皆忘れるだろう。そしてその頃にはホルマルもすっかり・・・・、フフ。

 ここで厳しく取り締まるような事をすれば、反発心から余計に話がこじれてしまう事もありうる。全て

をいい具合に無視をする。それこそがコビットに伝わる伝統的な噂解決法なのである。



 ヨップドの目論見は当たり、三月もすればホルマルの噂がささやかれる事はなくなっていた。皆新しい

噂に夢中で、ホルマルの噂は古いもの、終わったものとして、いつの間にか片付けられてしまっていたの

である。

 お前遅れているな。この言葉以上にコビットが恐れる言葉は無い。

 しかしこの間にホルマルにある変化が起きられておられる。

 水風船ホルマルがしぼまれるという事は、その分だけ中に蓄えられていた水を体外に排出する事になら

れる。しかし体が縮みきっても、全ての水が排出される訳ではない。中にはある程度の水がしつこく残っ

ておられる。ホルマルの奥深く、本人でもなかなか辿り着けない場所に、それは確かにあった。

 そしてその水を縮みきったホルマルが吸収され、再び丁度良い具合に膨らまれたのであられる。その水

はまことに都合の良い量で、ホルマルはいつものホルマルへとお戻れになられた。そして牢内のありとあ

らゆる何かを吸収されてエネルギーに変えられ、再び目覚められたのだ。

 これこそあの無名なホルマルの真相である。

「む、うーむ」

 ホルマルは御自分がどこにおられるか全く見当が付かれず、暫くの間困っておられたが、やがてその気

持ちは何故自分は閉じ込められているのか、という素朴な疑問に取って代わられ、ホルマルを改めて悩ま

せ始められた。

 だがいくら考えられても思い出されない。それも当然だ。何しろ排出した水と一緒に色んな記憶や知識

まで一緒に流れてしまっておられるのだから。

 ホルマルにとって、記憶や知識なども全く不要で余分なものであられる。それを体外に排出されたとし

て、何を驚く事があるだろう。小さな脳みそで生きる為には、ただでさえ次から次に忘れられる事が必要

であられる。それなのにそういう余分なものを蓄えておられる訳があられない。

 何一つ覚えておられてはならない。忘れられる事こそが、ホルマルにとっての生そのものといえる現象

であられる。それは呼吸をされるように、当たり前の事であられるのだ。

「思いだせんのう」

 試しに頭を振ってみられたが、からからという音さえされない。おそらくホルマルの頭の内部にはそん

な余計な空間があられないのであらせられよう。小さな脳みその他に、おかしなものが一杯に詰まってお

られるのだ。いや、そもそも脳みそというものがあられるかさえ疑問である。

「ふうむ、これが噂に聞く記憶喪失というやつか」

 しかし神はお見捨てになられなかった。ホルマルに少しの理性をお与えになられ、症状を思い出させら

れになられたのであられる。

「記憶喪失になったからには、医者を呼ばねばなるまいて」

 ホルマルは閉まった扉を叩き、大声で医者を呼ばれ始められた。

 記憶喪失になられた以上、医者を呼ばれなくてはならない。医者が来るかどうかは別として、とにかく

呼び続けられなくてはならない。今のホルマルにとって、医者を呼び続けるという行為自体が重要であら

れたのであられる。

 暫く騒いでおられると、流石に様々なビットがその存在に気付き始めた。あの噂が本当かどうかは知ら

ないが、ヨップドは確かに何かを隠している。そしてそれは何か良からぬものであるらしい。そんな噂が

再び囁(ささや)かれ始めた。

 こうしてホルマル噂は再ブームの兆しを見せ始めたのだが、ヨップドはこれは怪現象でも謎でもなんで

もなく、新しい目覚ましの音だと弁明。すぐに納得され、噂はブームとなる前に沈静化されたのであった。

 ヨップドも流石にごんぶとを使うだけあって、ただビットではない。ホルマルの目論見も一つ一つ確か

に潰されていく。このままでは永遠に牢を出る事ができられず、ホルマルの物語はここで終焉(しゅうえ

ん)を迎えられてしまわれるかもしれない。

 ホルマルとしてもいよいよ捨て置けない事態になっておられたが、今の所どうしようもあられなかった。



 ホルマルは疲れ果て、とうとう叫び叩くのを止められた。そして悟られる。このまま続けられても、何

も変わりはしないのだと。

 しかしその諦めにも似た気持ちに支配されそうになられた時、ある閃きがホルマルの脳内を駆けずり回

られた。

 そう、ホルマルはこれは閉じ込められたのではない。初めからこうだったのだとご理解になられたので

あらせられる。

 ホルマルは生まれた時からこのかんおけのような狭い牢内に居て、むしろこのかんおけこそがホルマル

であられた。

 これこそがかのホルマルのかんおけ理論。世の常識を覆した世にも不順な理論であらせられる。

 そしてホルマルがかんおけそのものであられるのであられれば、このかんおけごと当たり前のように生

活しておられた、という事が実証される。

 こうしてホルマルは牢ごと動かれ始められた。最早牢もホルマルもない、その二つが絡み合って、いや

そのそれぞれがホルマルであられた。どちらにもホルマルの意思があられ、二つのホルマルが一つのホル

マルなのであられる。

 ホルマルは移動されてイカレル。残念ながら牢には足が付いていないので、横にしてごろごろと転がる

格好であられるが、確かに移動されておられる。そしてこの転がりは思ったよりも速く。例え酔って吐き

まくって牢内がえらい事になってしまうとされても、その速度だけは本物であられた。

 しかし牢内にある隙間は少なく、このままでは吐いたもので全て埋まってしまう。そうなれば流石のホ

ルマルでもかなり苦しい目に遭われる事になられるだろう。

 何とか隙間が全て埋まっておしまいになられる前に、このかんおけ型牢を開けてしまわれなければ。

 かんおけホルマルは奮闘された。余りにも奮闘されたおかげで、すぐに使用人に見付かってしまわれ、

程無く取り押さえられておしまいになられた程であられる。

 流石のかんおけホルマルもその四隅を押えられてしまわれてはどうにもならない。角に力が入らない今、

何をやっても転がる事は出来られないのだ。

 かんおけホルマルとなられたホルマルに対し、流石のヨップドも恐れを抱いたが、それを顔に出すのだ

けは何とか抑えた。首相である自分が恐怖に囚われてしまっては、示しがつかない。もしこれがシメジだ

ったとしたら、何とか美味しい具合にできるのかもしれないが。シメシでは食べる事も飲む事もできはし

ない。

 これは食べ物にとって致命的な弱点である。

 首相の田舎では、シメシとはシイタケの仲間であると古くから考えられている。間違ってもキノコの仲

間ではなく、あくまでもシイタケの仲間であると。シイタケ目シイタケ科シイタケ属シメシ、これがシメ

シの正式名称の一部だ。

 シメシがシメジの仲間でない事に、研究者達は長らく首を捻っているが、そんなに捻りたければ整体士

にかかるなり、お捻り体操でも始めればいい。

 シメシはシメシであって食べる事が出来ないので、首相は仕方なく代わりにシメジをほうばりながら、

対処法を考えた。

 普通ならそのような事は部下にでもやらせれば良いのだが、この首相は最近流行らないワンマンという

やつであり、ツーマンでもスリーマンでもなかった。傲慢ではあっても、散漫ではあっても、五万でも三

万でもなかった。

 だからこの首相はいつも金欠で、ごんぶとでいたいと思いながらも、貧乏ビットでは見せられる男気に

も限度があり、ごんぶとではいられない。

 水風船ホルマルに興味を示したのにはそういう理由もあり、自分が示せないからこそ、ごんぶとな物を

持ち、その所有者である事を示して、自分もまたごんぶとであると言いたかったのだ。全くあさはかなご

んぶとさ加減である。

 それが結局ホルマルに頼るという非常に恥ずかしく情けない事になってしまったのだが。ヨップドは目

の前のごんぶとに目が眩んでしまっていて、理解できないようだ。

 シイタケではなくシメジをほうばっているのも、シメシにこだわっているからだろう。ヨップドは本当

はシイタケが好きなのに、敢えてシメジを食べるのである。しかしシメジとシメシが似ている事からも解

るように、それは憧れの裏返しと取れなくもない。

 根が小心ビットであるから、そういう形を取らないと素直に自分の心をさらけ出せないのだろう。

 非常に面倒なビットであるが、これはおそらく一般的な首相には相応しいビットさで、だからこそ首相

が務まっているとも考えられる。

 とにかくヨップドはシメジを先程からずっとほうばっているのだが、いい加減その味にも飽きてしまっ

た。何しろ評論ビットぶって、余計な味なんか要らない、素材そのものの味さえあればいい、と味付けを

何もせずにシメジだけをほうばっているのである。それは飽きてくる。いや、その前に正直もう食べたく

ない気持ちでいっぱいだろう。

 ヨップドはこの時、味付けをしなかった事を心から悔やんでいた。

 しかしもうやってしまった事は取り返しが付かない。これ以後もヨップドの食卓には味付けの一切無い、

素材だけの料理というか食材そのままの姿が並べられ、お抱え料理ビットは仕事が楽になって非常に喜ん

だという。

 しかしいつも抱きかかえているのはしんどいので、お抱え料理ビットも程無く解雇された。お抱え料理

ビットを持つには、この首相の腕力があまりにも足りなさ過ぎたのだ。

 こうしていつの間にかかんおけホルマルは忘れられ、四隅に重しを置かれたまま、虚しくその時を過ご

されたのであられる。

 だが転がられない為に、これ以上吐かれたもので隙間が埋まる危険はなくなられ、そのお命をお繋ぎに

なられる事ができられておられた。

 全ては計算の内なのであらせられる。



 ホルマルは懸命にかんおけと同化されようとされておられた。こうなられた以上、かんおけと完全に一

体となるより他に、この窮地を脱される方法があられないからだ。

 しかしホルマルとかんおけという別な名前があられるように、それが完全に一体になられる事はあられ

ない話である。確かに四文字という共通点があられ、そのおかげで二つで一つのような一体感を得られた

のだとされても、あくまでもホルマルはホルマル、かんおけはかんおけ。変える事はできない。

 これがホルマルのかんおけ理論の難しいところなのだ。この理論は普遍的かつ不変の理論ではなく、ホ

ルマル同様ふらふらしている理論なのである。時と場合、そして気分次第によって変わる。この理論が受

け容れられなかった理由が察せられるだろう。

 しかし無理でも一体化されなければ、身動き一つできられない。

 ホルマルは悩まれた。

 確かにかんおけはかんおけのままでいたい、というかんおけの気持ちもよく解る。だがそれを尊重して

しまえば、ここで虚しく時を過ごすしかなくなる。それは出口の無い迷路であり。迷路を楽しむ為だけの

迷路。間違っても出口を見付ける事を楽しむものではなくなってしまう。

 それを解っておられたからこそ、ホルマルの心は複雑であられた。

 複雑であると単純よりも余計に腹が減る。それは単純なのは一つの事を考えていればいいのに対し、複

雑は二つ以上の事を考え続けなければならなくなるからだ。一つよりも二つ、二つよりも三つ、増えれば

増えるほど余計にエネルギーを必要とするのは当然の事。

 ホルマルは元来考える事に向いておられない性質であられた事も手伝われて、次第に空腹の事しか考え

られなくなられ、結果としてかんおけ牢を内側から食べられ始められる事になられてしまわれた。

 一度かじればもう止まらない。かんおけはみるみる内にかじり尽くされ、一時間と経たない内にあらか

た食されてしまったのだった。

 ヨップドはホルマルの食欲を甘く見ていたのである。ホルマルが誰よりも愚かなビットであるが故に、

単純な欲望だけは誰よりも強い事を知らなかった。これが真のごんぶとと呼ばれた唯一のビット、サスガ

ノゴンブトスケとの違いだ。

 もしサスブトであれば、こんな愚かな失敗はしなかっただろう。

 しかしここでヨップドがホルマルの事をぽっかり忘れていた事が幸いする。ホルマルがヨップドの事を

覚えている以前に知る訳もあられないのだから、お互いがお互いを知らない事で、二人の関係はこの時点

で完全に終わってしまっていたのである。

 そしてヨップドはこれ以後もホルマルの事を一切思い出す事はなかった。一度切れてしまったものは、

決して思い出す事ができないもの。まるで初めからなかったかのように、ホルマルとヨップドとの関係は

消滅してしまったのである。

 そしてホルマルはお腹が満たされて満足されたので、いつものように御自分が何をされておられたのか、

何をされたかったのか、を思い出され始められたのであらせられた。



 ホルマルがいつの間にか眠られていた目を覚まされた時、付近にはかんおけの残骸があった。それは様

々な材料から出来ていたが、主成分は木材である。木なら探さなくてもそこら中に生えている。ホルマル

が興味を誘われる事はなかった。

 ここで誤解のないようにはっきり言っておくと、ホルマルが興味を持たれたのは、補強材として使われ

ていた鉄板の方である。

 このかんおけ型牢はまず木で組み立てられ、その上に鉄板を貼り付ける事で、頑丈な牢らしく思わせて

いる。その鉄板が極々薄いものだとしても、いかにも金属っぽいその質感が、このかんおけを頑丈なもの

に見せるのである。

 例えそれが子供だましだとしても、子供どころか幼児ほどの知恵もあられないホルマルにとっては充分

過ぎる。

 ホルマルはこの薄い鉄板がこれほど頑丈に見える事にいたく感動されたご様子で、鉄板に対して酷く興

味をお持ちになられた。

 何しろこの鉄板とも一時は同じかんおけホルマルとして過ごされた仲であられる。御自分が頑丈である

と思えられたのもこの鉄板のおかげであるからには、興味をお持たれになられても不思議はあられない。

 そしてホルマルは散らばっていた鉄板を集められ、御自分の身体に貼り付けられると、同胞である鉄板

を探し求められる為、歩かれてイカレタのであらせられる。

 これが鉄板ホルマル。通称鉄丸の誕生の瞬間であられた。




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